特定非営利活動法人 全国水環境交流会

●経 緯
 平成5年(1993年)、全国で活動する川や水に関わる市民団体に呼びかけ発足した。健全な水循環を保全、回復するためには、さまざまな立場や意見の持ち主が自由に交流するコミュニケーションの場づくりが重要との認識のもと、緩やかな全国ネットワークとして結成された。
 主な活動としては、各地域の活動に対する情報、人材等による支援、全国大会の開催、「川の日」〜いい川・いい川づくりワークショップ(年1回)への協力、参加等がある。
 これまでの運営は、主として、地域と全国の活動を結び、調整する役割を持つ全国コーディネーター会議により行われてきた。2003年10月にNPO法人化し、現在に至る。

●目 的
 水環境に関わる「産・官・学・野(市民)」の幅広い人たちが交流し、ノウハウや情報の交流を行い、水環境の保全と創造に資することを理念として、@人と情報のネットワーク、A合意の形成に向けて、Bコミュニケーションの場づくり、C水環境をとりまく多様なテーマ、D産・官・学・野(市民)の複合的交流、E積み上げ型のしくみづくり、を目的としている。
 さらに、NPO法人化に際し、「広く一般市民に対し日本の川や水辺で活動している市民と交流、連携事業を行い、日本の“いい川”を保全、回復し、もって次代に継承することを目的とする」ことを法人の目的として定めている。

●組 織
 全国事務局は東京に設置し、全国を北海道、東北、関東、中部、北陸、東海、近畿、四国、中国、九州・沖縄の各ブロックに分け、それぞれの地域が地域ネットワークを構成するための活動支援を行っている。各地域には、全国コーディネーターがいて、全国と地域の交流・調整を行っている。


※各地域では、リバースクール、一斉清掃、カヌー下り、自然体験活動等、市民・住民参加型活動・拠点施設の運営参加、市民パートナーシップ型事業等が活発に行われている。各地域のネットワークでは2003年12月現在、約15団体がNPO法人格を取得している。また、オブザーバーである行政機関は、省庁横断交流会の開催や、全国および地域の活動への参加を通じて情報交流を行っている。

●議論・交流のルール
さまざまな地域や分野の人たちとの有意義な交流を図るため、ルールを設定している。

3つの原則
1.自由な発言
2.徹底した論議
3.合意の形成
7つのルール
1.参加者の見解は所属団体の公式見解としない
2.特定個人・団体のつるしあげは行わない
3.議論はフェアプレイの精神で行う
4.議論を進めるにあたっては、実証的なデータを尊重する
5.問題の所在を明確にした上で合意をめざす
6.現在係争中の問題は、客観的な立場で事例として扱う
7.プログラムづくりにあたっては、長期的に取り扱うものと短期的に取り組むものを区分し、実現可能な提言をめざす
(みずみどり研究会.1994年)

●活動方針
・全国で活動する川仲間の声をもとに、将来の日本の川や川と地域の関係のあり方について提言を行う。
・川のみならずさまざまな水環境、源流(森林)、里地・里山、まち、海で活動する人たちとの交流を推進する。
・世代間の交流を促進し、川の文化の継承とともに地域コミュニティの再構築をめざす。

●主な活動・事業
@活動方針に基づく事業の推進
 《日本のいい川シンポジウムの開催と地域シンポジウムの推進》
 ・“いい川”のための保全対策及び技術的な提案、パートナーシップ事業等の提案
 ・ 日本の“いい川”シンポジウムの開催(第1回2007年〜,年1回開催)
 ・ 地域住民との協働による日本の名流・名川を訪ねる“いい川”探訪の旅の企画運営
 ・ 関係図書の出版 など
 《水ガキプロジェクト》
 ・水ガキの原風景(昭和20〜40年代)の写真情報の収集と写真集の発行
 ・他の河川、他の川文化の体験を通じた交流ネットワークの構築
 ・水ガキを通した山、川、里、まち、海の連携や地域づくり、福祉、教育等との連携
A 全国水環境交流&シンポジウム(年1回,2006年で13回)
:NPO活動、川や水に関わる全国テーマの設定によるシンポジウム、全国持ち回りによる実行委員会方式で開催(2007年より「日本の“いい川”シンポジウム」と共催)している。
B 「川の日」〜いい川・いい川づくりワークショップ協力事業(1998〜年1回,2011年で14回)
:市民、住民、行政、企業等の参加による「“いい川”・“いい川づくり”」の公開選考会。2010年通算13回大会までに計864件が応募。年1回の全国大会とともに、北海道、東北、東海、長野、三重、九州等で地域の大会が独自に開催されているほか、韓国でも開催(2010年/第9回大会)されており、双方の大会での市民交流が日韓の青少年や大学生の交流に広がっている。
C 全国源流シンポジウム、多摩川源流大学に対する協力事業
:全国の川の源流で活動する団体によるシンポジウム(年1回,2008年で9回)及び、多摩川源流の山梨県小菅村と東京農業大学の間で締結(2006年)された「多摩川源流大学」推進に対する協力。
D 「自然再生を推進する市民団体連絡会」(森里川海フォーラム)関連事業
:森、里、川、海それぞれを主なフィールドとしてきたNPO4団体が中心となり、各団体の活動、自然再生の関わりや課題を共有し、連携による自然再生事業を推進、実践していくために2005年に組織。自然再生懇談会やフォーラムの開催、モデル地域での市民による自然再生活動の試行、検証等を行っている。
E その他、川や水辺に関わる事業・活動の支援、調査・研究等受託事業など 
・川や水辺に関わる調査等受託事業

●役 員 (五十音順,敬称略)
飯田 幸一(NPO法人斐伊川くらぶ),池田 満之(旭川流域ネットワーク),
犬山 清史(副代表理事,全国水環境交流会),上田 豪(寝屋川再生ワークショップ),
岡 裕二(NPO法人 九州流域連携会議),金子 博(NPO法人パートナーシップオフィス),
小谷 寛二(呉大学),相楽 治(NPO法人 新潟水辺の会),
崎山 正美(報得川と美海の会),菅谷 輝美(監事,新河岸川水系水環境連絡会),
妹尾 優二(NPO法人水環境北海道・流域生態研究所),
高橋 万里子(副代表理事,NPO法人水環境ネット東北),
駄田井 正(NPO法人九州流域連携会議・久留米大学),
土井 裕子(NPO法人五ヶ瀬川流域ネットワーク),中村 英雄(NPO法人新町川を守る会),
中村 文明(多摩川源流研究所),新川 達郎(NPO法人水環境ネット東北・同志社大学),
福澤 浩(NPO法人天竜川ゆめ会議),福富 洋一郎(早渕川ファンクラブ),
福廣 勝介(NPO法人近畿水の塾),
三井 元子(監事,NPO法人あらかわ学会・NPO法人エコロジー夢企画),
宮本 善和(柳瀬川流域ネットワーク),山道 省三(代表理事,全国水環境交流会)
                                                  (※2011年7月現在)

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