MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
http://www.mizukan.or.jp



三重県津市で開催された「川のワークショップみえ 山 〜川 〜海のはっぴょうかい」は今回が1回目。近畿・東海・中部地域の結節点であるこの地域からどんな発信があるのか、覗いてきました。

20004.02.18 堺かなえ(川の日ワークショップ実行委員会)



安濃川をそぞろ歩く もうすぐ河口

・安濃川を歩く
  ワークショップの前日、初めて訪れた三重県の城下町津市。東京でも春一番が吹いたこの日は、暖かい風の吹く穏やかな日でした。
 昼過ぎに到着した会場では、もう殆ど準備も終わり明日の開会を待つばかり(ぶらぼー!)。それではと、早速ご当地の川散策に出かけました。津の街中には港につながる岩田川のほか、志登茂川、安濃川などが流れています。全部を踏破するのは難しそうだったので、安濃川沿いに歩いてみました。
 ちょうど干潮時だったようで、川には広く干潟が現れ、たくさんの水鳥たちが羽を休めていました。橋の下では何やら川底を浚っている男性ふたり、声をかけてみたら、蜆とりとのこと。歩き始めて20分もしないうちに遠くに海が見え始め、潮のかおりも漂ってきます。このまちにとっては当たり前の風景なのかもしれませんが、心和む時間を過ごさせてもらいました。

・・川づくり会議みえ
  「川のワークショップみえ」の開催に先立つ2003年7月に結成されたのが「川づくり会議みえ」です。「自然豊かで子どもが遊べる『魅力ある川づくり』を実現するため、水環境の再生に取り組む市民団体等の交流と連携を図り、行政とも協働しながら広く県民、住民組織、企業などが参加できる機会や場を創ること」(HPより抜粋)を目的に設立され、定例的な勉強会や現地視察等の活動を行っているようです。
 今回のワークショップは、このネットワークに関わるメンバーが中心となって実行委員会が組織され開催されたようですが、応募団体の殆どが会の関係以外の団体とのことで、ワークショップの募集、開催を通じて県内のネットワークがさらに広がったのではないでしょうか。

・川は地域の誇り
 実行委員長でコーディネーターを務める三重大学の朴 恵淑さん(全国の「川の日」ワークショップで韓国との交流の橋渡しをしてくださっています)が会場全体にエールを発し、ワークショップが始まりました。
 参加団体は全部で25件、その内訳は小中学生の活動が5件、行政から2件、パートナーシップ6件、市民活動12件というものでした。各団体発表5分、質疑5分の持ち時間です。
 発表の内容は、三重県内の水辺、特に「まちの川」を呈するところが多く、水質改善の取り組みが目立ちました。午前中の学童の発表の中には人形劇や自作の川の歌を68人で歌った感動ものの発表もありました。
  発表後の質疑や全体ディスカッションで交わされた意見の中にも数々の印象的な言葉があり、その幾つかを紹介すると、「ゴミを捨てたくなくなる川にしたい(審査員の「将来どんな川にしたいか」との質問に対する小学生の答え)、「子どもが川に戻ってきて地域の自然に触れれば、(成人後)地域に子どもが帰ってくる」、「哀しい川になって、川を見るたびストレスが溜まるようになった」(地元の川が農業用水路として三面張りになったことに対する地元の主婦の思い)、「砂浜は空地じゃない。山と川が作ったもの。思いついたら何でもやってみる。環境学習と言うけれど、本当は学習じゃなくていい所かどうかは行って遊んでわかるもの」(津市の白塚海岸で活動するお母さん)。特に女性の発言に活力を感じましたが、こうした言葉の端々に、自分たちのまちや川に対する体感的とも言える愛着、川は地域の誇りという思いが活き活きと表されているような気がします。
  ワークショップの成果として、全ての発表者に取り組みに相応しい、またそれを励ますような賞名とともに表彰状が贈られたほか、選考委員の協議で3件、会場の投票で2件の計5件が特に優れた活動として表彰されました。その特別賞(記念品)は森からの贈り物、芳しい香りを放つヒノキで造られたスツールでした。途中、愛知県のグループ「川の会・愛知」のメンバーからのメッセージもあり、県内にとどまらない今後のネットワークの広がりを予感させる大会でした。

開催日:2004年2月15日(日)
開催場所:三重県庁 講堂(三重県津市)
大会名:第1回 川のワークショップみえ
主催:川のワークショップみえ実行委員会
事務局:「川のワークショップみえ」実行委員会事務局
(川づくり会議みえ) http://www.geocities.co.jp/NatureLand/9527/



レポート&コラム トップページへ

68人の大合唱 伊勢市立有緝小“FOR勢田川”

発表者を交えての全体ディスカッション


特別賞(記念品)の ヒノキのスツール