MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
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里川の夏、ニッポンのナツ。

「里川」という言葉にはノスタルジーを感じます。誰もが子どもの時に遊んだ思い出を持っているのではないでしょうか。

2006年 8月1日 犬山 清史(全国水環境交流会)


構造物と自然景観の織りなす景
鮎釣りと渓流釣り
7月30日、やっと梅雨明けが発表されたこの日は富士川水系の川へとぶらぶら出かけることにしました。今年の梅雨は各地に被害をもたらし、富士川水系でも水が多いかなあと思ったのですが本流には濁りがあるのですが、支流はそうでもなさそうです。
入漁券を買ってはじめにに入ったのは福士川。一度来たことのある川です。上流に向かって車を走らせると川の中から長〜い竿が立っているのが見えます。餌づりをやっているひとがいるんだと思ったのですがどうも様子が違う。川を上って渓流釣りと行った雰囲気のところに来てもやはり釣り人が。よく見ると鮎釣り(友釣り)のようです。こんな上流まで鮎釣りやるのねと思いつつ支度をして川へ降りると15cm前後のちびアマゴが飽きない程度にヒット。それはそれで楽しかったのですが、あまり状況に変化もなさそうなので次の川に移動することにしました。

里川の思い出
次に入ったのは戸栗川。やはり下流の方には鮎師がいます。車を駐めて川を見ると鮎師は下流に下っているようなので私は上流へ向かうことにしました。水は少なく、少しでも深いところを見つけてルアーを投げると追ってくるのはアブラハヤ。ルアーと同じサイズの魚が釣れます。まあこいつらは里川の主役だからとお付き合いしながら釣り上がっていきます。
それにしても里川の釣りっていうのはいいもんです。目に映る景色の中には人工構造物が多いけど、ひとと自然が共存しているといった感じで悪くない。川沿いに見える農家ではおじさんが畑仕事をしていたりとのんびりムード満点です。しばらくして取水用堰堤を乗り越えるとこれぞ里川という感じの景色が広がっていました。
私は子どもの頃にこんな川で遊んだことはそうはないけど、なんとなく懐かしい感じがするんです。里川ってノスタルジーを感じませんか?


里川にかかる虹(鱒)
「夏ヤマメ一里一尾」と言われるくらい夏のヤマメ釣りは難しいものです。水温は上がり、昼間ともなれば岩陰などに隠れてしまい、警戒心も強いのです。私の周りを飛び回るハグロトンボが「今日は釣れないよ、あきらめな。」と言っているようにも思えました。しかし、この川での釣りは釣れなくても気分がいい。このままもうちょっと上流まで行ってみようかと思ったときです。
石と石の間を縫うようにシンキングミノーをトレースさせると、来たっ!しかも走る!!ニゴイか?でも銀色。これは慎重にいかないと。ド、ドラグをゆるめて・・・おいおい締めてるぞ反対反対、今度はジャンプ!デカい、と思ったら魚は石の上に落ちて脳しんとう状態。あっさりとネットに収まりました。この魚はニジマス。38センチのきれいな魚です。上流に鱒釣り場はないし、アマゴの放流も積極的にしているわけでもないようなのでそれに混じって放されたというわけでもなさそう。
里川にはあまり似合う魚ではありませんが楽しませてもらいました。結局この後も当たりはなく、車へ戻ることにしました。

水ガキに最適の川だと思うけど
この川、水もきれいだし、水深もほどほど。堰堤下の落ち込みにはハヤが泳ぎ回り、泳いだり、釣りをしたり、水ガキが遊ぶには最高の場所だと思ったのですが、残念ながら一人も川で遊ぶ遊ぶ子どもを見ることはありませんでした。こんな素敵な川が近くにあれば毎日でも来ちゃうのになあ。
よく見ると車を駐めたところ、草に隠れてこんな看板が。「あぶない!ここで遊んではいけません」とのこと。自然石を使用した河川改修の護岸からは川へ容易に入れるようになっているのに遊んではいけないなんて。
でも、久しぶりに里川の遊びを体験したいと思ったあなた、ここはおすすめです。行ってみてください。

<フィッシングデータ>
ロッド:スミス TRBX-56MT
リール:ダイワ セルテート2004 フィネスカスタム
ライン:バリバス スーパートラウトサイトエディション 4lb+フロロリーダー
ルアー:タックルハウス バフェットS43
問い合わせ
富士川漁業協同組合 0556−36−1131

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これぞ里川という感じ。

アマゴだともっと嬉しかったのですが。



遊んじゃいました。