MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
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進化する水ガキ達(全国水ガキ交流会in益田川 番外編)

「そう簡単に釣れるわけないよな」と思いつつ企画した夏の水ガキ交流会。岐阜まで行って全員ボーズじゃ格好つかないし。さて水ガキたちの頑張りはいかに。
(交流会のオフィシャルレポートはこちらへ

2006年9月24日 犬山 清史(全国水環境交流会)


竿は地面に置いちゃいけません
釣れるわけがない
関東の方にはあまりなじみのない「アマゴ」という魚。ヤマメの兄弟と思ってもらえばいいでしょう(成熟までの期間など違うところも多くありますが)。渓流の女王と呼ばれる魚で幼魚期のパーマーク(体側の模様)が美しく、成熟個体の弾丸のような魚体も力強い。イワナに比べて河川の下流部に棲んでいますが、イワナより警戒心が強く、釣りの対象としても難しい魚です。春の水ガキ交流会では雪代というコンディションの中、ヤマメを釣り上げ、たいしたものだと思ったのですが、今回はアマゴに挑戦。しかも盛期を過ぎてなかなか釣りにくいシーズンに入っています。釣れる子供と釣れない子供がいるのではないかな、もしかして全員ボーズ?不安を抱えて現地へ先乗り。すると水は少なくてどちらかというと渇水状態。それに澄みすぎています。これはやばいぞ、しかも南から台風の足音が・・・。中止も考えましたがなんとか開催期間中はもちそう。試し釣りでは本頁一番下のまあまあサイズが出たものの数は釣れません。やっぱり子供には難しいよな、と一行を下呂駅で迎えたのでした。

自分の仕掛けは自分で作る

前回は仕掛け作りを名人に任せてしまったのですが、今回はここから自分で挑戦。開校式がおわると早速仕掛け作り開始。今回は0.4号の糸の通し仕掛けで、目印、おもり、そして針を自分でセットしていきます。現場で引っかけたときも自分で直さなければならないし、ここはちゃんと聞いておかないと。予想通り時間がかかってしまったのですが、早速フィールドへ。ここでもエサ付け、竿振りとなかなかうまくいきませんがしばらくすると「釣れた!」の声が聞こえてきました。正直びっくりしたのですがある程度の手応えをつかんで1日目の釣りは終了となりました。

水ガキ達進化論
さて、1日目が終わり、思ったより魚がいることがわかった子ども達。夜はアマゴや鮎など益田川水系に棲む魚たちの生態についてのお勉強。これが役に立ちました。特に私にとってはヤマメとアマゴの違いが。そして魚の一生について。これは今後の釣りに役に立ちそうです。
さて、子ども達にとって興味深かったのは「渓畔林の役割について」みたいです。陸生昆虫が木から落ちて魚の餌となったり、魚の隠れ家にもなる。他にも大物ほど水生昆虫より陸生昆虫を食べるとの調査結果があり、早速翌日の釣りに反映されることになりました。
翌朝は支川の沢で挑戦。1日目よりアタリも多いようで、やっぱり朝まずめがいいみたいです。しかしサイズはリリースギリギリのサイズばかりで、朝食後は大物狙いのため本流のポイントへ。大岩が水の中に点在し、尺アマゴのニオイが。ここで昨日のお勉強をいかしてポイント選び。対岸には木が被さっていて魚が隠れていそうです。しかしここにエサを流すことは難しい。枝に引っかけたりしながら釣りを続けましたが難しそうです。それでも初日に比べれば構えも様になってきたし、エサの流し方、ポイント選びもうまくなってきています。
またエサにも一工夫。大物は陸生昆虫(テレストリアルパターンというやつです)を食べるということで河原でバッタを捕まえて針に付け、流してみます。しかし大物の反応はなし。いくらなんでもそのバッタ大きすぎない?というサイズでしたがどんどん思いついたことをやってみるのが水ガキの特技。もう少し早めのシーズンだったらいけたかも?今度は自分の川で挑戦してみて下さい。

小さいけど渓流の女王
2日目の夜はBBQを楽しんで、翌朝の釣りに備えてベットに入る今年入ることに。しかし外は雨が降る音が。夜中に外を眺めると結構雨が降っています。台風の影響かなと思ったのですが風はありません。もし増水していたら釣りはナシだなと思いつつ朝が来ました。高台の宿泊場所から下を眺めると、ん?川は濁ってないな。近づいてみても増水も濁りもありません。ちょっと雨が強くなってきましたがこれなら出来そうです。2日目に実績のあるポイントで挑戦。釣果はポツポツでしたが、本流との合流点で一人の水ガキが大物を掛けたのこと。すごい勢いで上流に走られ、糸を切られたそうです。逃がした魚は大きい。腕を磨いて出直さなくちゃね。
さて今回の水ガキ交流会、またしても予想をいい意味で裏切り、たくさんのアマゴに出会うことが出来ました。釣りを重ねるごとに流れや川の状況を読むことが出来るようになり、釣ってもいい場所、危険な場所を判断できるようになってきたと思います。釣れた魚は小さかったけどアマゴは渓流の女王です。みんな大いに胸を張って釣れたことを自慢して下さいね。そして次回の交流会にも参加してもらえることを期待しています。地元の川でも釣りに、川遊びに挑戦して下さい。

最後に今回の交流に協力して頂いた方々、ありがとうございました。
Fish Hunter 志麻の皆さん、益田川漁業協同組合、岐阜県河川環境研究所、南ひだ森林組合、株式会社がまかつ、株式会社サンライン他たくさんの方々。
そして水ガキたちを受け入れてくれた益田川水系の自然に感謝します。

<フィッシングデータ>
問い合わせ
益田川協同組合 0576-52-1035

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雨の日は増水に気をつけて!

参考になった夜の講義

翌朝は大物狙い

釣れたのはリリースサイズ前後が多かった

このサイズが出るといいのに・・・