MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
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来年はメジャー入り?

1週間前に訪れた西伊豆・仁科川。あまり時間がなかったので今回はじっくりと攻めてみました。

2006年10月20日 犬山 清史(全国水環境交流会)


白川のアマゴはその名の通り
白っぽい。


集落付近は里川の様相。
釣りは道連れ
いつもは単独釣行が多い私ですが、今回は仕事で東京にやってくる用事があるという東北アングラーのS君からどこか釣りができる場所がないかとの話が、神奈川県内はもう禁漁だし・・・ということでほんの1週間前に行ったばかりの西伊豆・仁科川に決定。今回は宿泊してじっくりポイントを探ることにしました。小さな渓流では2人で釣り上がるには狭い場所もありますが、この川は川幅もポイントもあるので大丈夫。行ったことのない区間も攻めてみることにしました。

白川から赤川へ
まずは実績のある支流の白川へ。夜明けと共に始めますがどうも先週と様子が違います。魚の反応も鈍く、ルアーを追ってくるのはチビちゃんだけ。そう、水量が全然ありません。確かにに前回来たときは雨の後でササ濁りでコンディションもよかった。魚がいそうなポイントにルアーを打つもいつの間にか前回の終了地点とした堰堤に来てしまいました。しかしここで終わりにするわけにいきません。堰堤をまいてさらに上流へ行くと景色ががらっと変わり、民家が川沿いにはりついた里川の様相に。近所の人が上の方が釣れるよと遠くから身振り手振りで教えてくれています。しばらく上がると床固めのブロックなど人工構造物が現れ、魚がついていそうな雰囲気が出てきました。そんな中S君にアマゴがヒット!全体的に白っぽいきれいな魚体です。さらに釣り上がると何匹かチェイスが。やはり産卵を意識しているのか瀬には魚はついていないようです。少しでも水深のあるポイントを攻めていきます。すると「ここはいるだろう」というポイントが目の前に。慎重にルアーを通すと予想通りのヒット。これです、これ。自分のイメージ通りの釣りができたときの喜び。さらに釣りを続けていくとサイズはそこそこですが何匹かの魚に出会うことができました。滑り出しとしてはまずまずでしょう。
一度大きな堰堤で退渓したのですが、後ほどこの堰堤の上で釣りをすることに。しかし、そこでは魚の反応全くなし。それに釣り上がって行くにつれて川底の赤さが増していきます。これはおかしい。川を出てさらに進むと鉱山があったとのことがわかる慰霊碑が。この区間は赤川と呼ばれ魚はいなそうです。でも支流の沢では魚が釣れるそうですよ。

初心者お断り?意外に深い仁科川本流の渓
さて今度は仁科川は本流です。川沿いにはオートキャンプ場や釣り堀、また民家が張り付いているところがあり、ずっと里川みたいな雰囲気が続くのかなと思っていたのですが、だんだん遡行も容易でない渓流になってきました。大岩が転がり、ヘヅリ(岩にしがみついてあがっていくこと)を強要される場所もあります。その分魚の反応もよく、サイズも白川より大きいようです。
この仁科川には大滝はじめいくつかの滝があり、この滝壺も釣りのポイントです。しかし、今回はこうした場所からの反応はなく、落ち込みから流れ出す流芯のヒラキを中心に魚がついているようでした。シンキング、フローティング、ディープダイバーと手を替え品を替え小さなポイントを狙うとそこそこの反応が。数釣れたとは言えませんがこのシーズンに釣りができる喜びを感じながら2日間の釣りを楽しんだのでした。

仁科川生まれの水ガキ
今回お世話になった宿は仁科川沿いの民宿 辻道(つじどう)。10人ほどしか泊まれない小さな宿ですが、掛け流しの温泉や山海の新鮮な食材を使った料理でもてなしてくれます。今回は私たちのグループしか宿泊客がいなかったのでいろいろな話を聞くことができました。
この宿の主人はここで生まれ育ち、小さい頃から川でウナギをとったりしていたそうです。「昔はうちの前も大きな岩がゴロゴロしていたし、川が変わってしまった。エビなんかもたくさんとれた。」ということですが今でもモクズガニがとれるし、かなり山深い(川深い?)区間もあります。私には随分自然が残っている場所だなあと思ったのですが、生まれ育った人にとっては感じ方も違うんでしょうね。
またご主人も自ら釣りを楽しみ、いいポイントを知っています。仁科川に行った際には立ち寄ってみて下さい。それにしても朝食で食べたモクズガニの汁、おいしかったなあ。

来年はメジャーリーグの仲間入り
正直なことを言えば、釣り場としてのこの川はあまり有名になって欲しくないなあと思っています。やっぱり人が多いと釣れなくなるし、できればひっそり釣りをしてみたいもの。一方では多くの人にこの川のもつ懐の深さを感じて欲しいと思うし。これからは紅葉のシーズン、メジャー入りする前の仁科川を見ておくのもいいかとしれませんね。だって来年はメジャーリーガーになってしまうかもしれないのですから。

<フィッシングデータ>
ロッド:スミス インターボロンX TRBX-56MT
リール:ダイワ セルテート2004 フィネスカスタム
ライン:バリバス スーパートラウトアドバンスVEP 4lb
ルアー:イトウクラフト 蝦夷50S、ジャクソン トラウトチューンSF、アングラーズリパブリック アレキサンドラ50S、タックルハウス ツインクル45S他
<S君のデータ>
ロッド:ティムコ トラウターBS60UL、同TW53ML
リール:ダイワ カルディアKIXS 2004
ライン:バリバス スーパートラウトアドバンスVEP 4lb
ルアー:ソウルズ ブルースライド、バスディ シュガーディープ50F

問い合わせ
仁科川非出資漁業協同組合 0558-52-0830

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きれいな水を使っての
ワサビ栽培が盛んです。

本流の本格的な渓流区間。


ピンポイントを狙っての釣り。


個性的な魚達に出会えました。