MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
http://www.mizukan.or.jp



三度目の解禁
暖冬とはいえどまだまだ寒い日が続きます。しかし水温む春はもう目の前。春イコール解禁。合法的に川で釣りが出来るシーズンがやってきました。

2007年3月1日 犬山 清史(全国水環境交流会)


牧田川の河原には
雪が残ってました。

魚はいそうなのですが。

解禁は何度もある
北海道を除けば、日本の鱒族釣り師にとって冬はまさに冬眠する季節です。法律で釣ってはいけない、つまり犯罪。それだけに解禁の二文字には心躍るものがあります。禁漁期間は雑誌を読んで「あの淵のあの魚を今年こそあげてやろう!」と妄想したり、道具のメンテナンスをしたりとそれはそれで楽しいのですが、合法的に川に入れることは何よりの喜びです。
解禁日は地域によって多少のずれがあります。北海道以外で一番早いのは岐阜と四国の一部の河川で2月1日、次は長野の一部で2月16日、関東他で3月1日、青森では4月1日です。

一度目の解禁
釣り人たる者、解禁となればじっとしているわけにはいけません。カレンダーは二月入り、岐阜では釣りが出来ます。岐阜県内の解禁時期有力ポイントとして有名なのは長良川水系です。本流だけでなく、郡上八幡の吉田川にも太公望が押し寄せるとのこと。解禁から釣果が期待できるということでいざ郡上へ・・・といきたいところですがやはり人があまりいない川でのんびりと釣りをしてみたい。ということでネットを駆使して情報収集。あまり釣れたという情報もないのですが人もいなさそうな揖斐川水系の牧田川に決定しました。
東海道新幹線に乗る方はよくわかると思いますが、岐阜羽島と米原の間はその手前まで天気が良くても冬は雪が降っていることがあります。関ヶ原近辺は雪のせいで電車が遅れることで有名なのです。今回も名神高速で関ヶ原インターに近づくとなにやら外には雪が見え始めました。そして一般道の脇にも雪が残っています。外も寒い。コンビニで入漁券を買おうとすると「ほんとに行くの?」というような目で店員さんに見られてしまいました。ここまで来たからにはやるしかない。ウェーダーを履いて川におります。すると水量は少ないものの、流れの所々に淵があり、魚が潜んでいそうな気配が。しかし、いくらルアーを打っても追いかけてくる魚もなく、しかもウェーダーに穴が空いているようですこしづつ水が中に入ってきます。さすがに水は冷たく、気配もないので早めに終了。岐阜での解禁はボウズとなりました。

二度目の解禁
当初は千曲川に行くつもりだったのですが手前の松本でおりて犀川に行くことにしました。インター近くの釣具店で入漁券を買って情報収集。ここは雑誌にも出ていたのですが大物が釣れるということで人気が高い場所です。となればポイントも人が一杯のはず。早く川に行かなくちゃ。
まず、犀川の上流にあたる松本市内の梓川へ。この梓川、上高地を源流に持ち、清らかな水が流れていています。釣れる魚はニジマスやブラウントラウトなどのもとは放流されたものですがこの水がいいのか60センチ以上の大物が釣れるという話です。
早速、高水敷に車を駐め釣り開始。いつもより大きめの7センチのミノー(魚型のルアー)を打っていきます。でもここも釣り人がいません。前回、岐阜での釣りで確信したのですが人がいない=釣れないという可能性が大きいのです。確かに誰もいない川での釣りは気持ちいいですがやはり魚がいないのでは・・・しかし、魚がルアーを追いかけてきました。なんだ、お魚いるじゃん!と期待をもって続けているとついにヒット!サイズも良さそう、と思ったとたん痛恨のバラシ。あれは40はあったかなあ、逃がした魚は大きかったのでした。
さて、各地で言われている暖冬の影響。川で棲息する魚たちにはどのような影響があるでしょうか。ダムで取水しているとはいえ今回釣行した高瀬川は極端に水が少なかったです。雪がないので雪解けが川にはいるのも少ないのでしょうか。案内してくれた方も「随分様子が変わってしまった」と言っています。また夏場の水温の上昇も懸念されます。山に残った雪が少しずつ溶けるため渓流部では夏でも水温が低いわけですが、今年は下流部に棲むマス族の生態にも少なからず影響があると思われます。
釣りに戻って、二日目は犀川でも一番人気の高い三川合流点へ。その名の通り犀川、高瀬川、穂高川が合流するポイントはすごい人。みんな釣りが好きなんだなあと感心しながら比較的人の少ない穂高川から三川合流点へと釣り下りますが反応はナシ。堤防の上からおじさんが「上流で放流したからその辺にいるんじゃないの」と声を掛けてきました。いなんです。結局ここでもボウズ。安曇野のワサビ田を見ながら堤防をテクテク歩いて車に戻りました。なかなか厳しいシーズンの開幕二連戦でした。

三度目の正直
今年、二回の釣行では魚に嫌われてしまったわけですがやっと今日、近所の川にも解禁日がやってきました。週末まで待ってみようかと思ったのですが雨の降る気配もないし、年に一度のお祭りですからと相模川水系の中津川へ。正直魚が多いわけでもないし、漁協も積極的に放流しているわけではないので期待しないでポイントへ。するとそこでは釣りをしている人なんて鮎師以外は見たことないのに今日はルアーを投げている人が沢山います。聞けば近くで放流したようで、私が行ったお昼過ぎには随分釣り上げていました。これは厳しいなと先行者の間に入って釣行開始。この時期のセオリーに従ってプールを中心に攻めます。ルアーはスプーン。何投しているとうしろから追いかけてくる魚を発見。しかし見切られてしまうためカラーチェンジするとヒット!今期一匹目なので慎重に取り込むと昨日今日放流されたであろうニジマス。サイズはそれほど大きくないものの初物ということで素直にうれしかったです。その後もう一匹を釣り上げて終了しました。

まだまだシーズンは始まったばかり。今年はどんな川に、そして魚に出会えるのか、楽しみにしています。

<フィッシングデータ>
ロッド:スミス インターボロンX TRBX-56MT
リール:ダイワ ルビアス2004改(+BB)
ライン:バリバス スーパートラウトアドバンスVEP 3lb

問い合わせ
中津川漁業協同組合 046-281-0822他


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雪山を実ながらの釣りは
最高なのですが・・・

高瀬川には水が少ない。


いつもは釣り人少ないのに。

放流魚でも今年最初の1匹。