MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
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「神奈川にもあったんだ」
渓流というとかなり山奥に入るようなイメージがあります。しかし、神奈川にもこんなに美しい川があるのです。相模川の上流です。

2007年5月3日 犬山 清史(全国水環境交流会)


丹沢の川では砂防堰堤が少ない方


堰堤を越えると吸い込まれるような
緑と美しい流れが広がる
近くて遠い神ノ川
 連休中はどこの川も人がいっぱい。キャンプやバーベキュー、もちろん釣りをする人もたくさん。そのため臆病な渓流魚は石の下に隠れてしまいなかなか釣るのが難しい。かといってうちにこっもっているのももったいない。そこで思いついたのが津久井町の神ノ川。ダムの上で本流である道志川は漁協が違うのですが神ノ川は相模川漁協の年券で釣ることが出来ます。ここは放流もなく、アクセスも便利とはいえないのでそれほど釣り人も多くありません。その分魚もいないのですが・・・。それでも美しい水と景色を楽しむには十分。のんびりと出発しました。

堰堤の上の世界
 実は神ノ川への釣行は二回目。昨年禁漁間近に一度来たのですがまるで反応はナシでした。駐車場所にとまっている車はありません。早速ウェーダーをはいて準備開始。川に降りるとやはり水は少なめです。土砂で埋まってしまっているので大きなポイントが少ないので少しでも流れに変化のある瀬の中をねらいますが魚の気配はありません。すると一つめの堰堤が目の前に。向かって左側の深場にルアーを落とすと魚が追ってきますがヒットにはいたりません。何度も挑戦しますがすぐに岩陰に隠れてしまいます。そこでこんどは堰堤下の白泡の中にキャスト。二度三度ルアーを踊らせるとギラリと魚が反転するするのが見えました。ヨシッと思ったのもつかの間ちょっとルアーにかすっただけでかけることは出来ませんでした。
 これで魚がいることはわかったので堰堤を越えて上に。その上もやはり土砂で埋まった川には違いなく、浅瀬の中の小さなポイントをねらいながらあがっていきます。すると大きな堰堤が。前回はここであきらめたのですが横には人がのぼった跡があります。それにしたがって堰堤の上に。単独釣行だし、落ちたら大変なので気をつけて登ると美しい風景が。途中、イワナらしき魚をかけるものの逃がしてしまいましたが今まで行ったことのないところに行けて満足。次の堰堤脇のガケにはロープがぶる下がっていて行けそうな気もしましたが今回はここまで。次回のお楽しみとしました。

谷太郎は裏切らない
 神ノ川は美しく、心の洗濯は十分出来たのですが、かけた魚をバラしてしまい余計にストレスがたまる結果に。そこで同じ相模川水系、谷太郎川に移動することにしました。以前も紹介した谷太郎川は川幅も狭く小さな渓流ですがきれいな魚が釣れます。暖かくなるとヤマビルに血を吸われることが多いのですがまだ大丈夫そう。一路、車を清川村へ走らせます。
 ここも車はとまっていません。ヤマビル対策にゲーター(ウェーダーの上につける破れ防止用の器具)にコンビニで買った塩をたっぷりすり込み、いざ川に。最初のポイントですぐにニジマスを釣り上げます。この上流にはマス釣り場があるのでそこから逃げ出したものでしょう。やはり渇水なのは同じなのですがここぞというポイントでは魚がルアーを追ってきます。写真の小さな堰堤でもニジマスがヒット。なかなか元気な魚です。しかし今回のねらいはあくまでヤマメ。谷太郎川のヤマメは餌が多いのか体高があって太った魚が多いのです。
 先行者もいないようで魚の活性は高いようです。しかし釣りだけでなく、時に足を止めて新緑の景色を眺めてみる。柔らかな新芽のうすい緑色が描き出す風景はこのシーズンしか楽しめません。ほんの一ヶ月前は色のない風景だったのに。渓流釣りの醍醐味のひとつでもあります。
 小さなポイントではありますが以前魚が追ってきた場所まで来ました。ここにはいるだろうと両岸から覆い被さった枝を避けるように慎重にルアーをキャスト。すると狙ったとおりにヤマメがヒット。サイズはほどほどですがきれいな魚でした。
 谷太郎川、今年もう何回か来てみたい川になりました。

春本番に注意
春を飛び越して初夏のようなGWの丹沢でしたが、河原には野生動物(たぶん鹿ですね)の糞が。また二度にょろにょろと動く蛇さんに遭遇。小さな狸にも出会いました。ああ、ここでは野生生物にお邪魔して釣りをさせてもらっているんだと改めて感じました。
川やアウトドアでのレジャーはこれからシーズン本番ですが安全対策はしっかりしなくてはいけませんね。私も携帯電話の届かない場所での単独釣行は控えなきゃと思っています。

<フィッシングデータ>
ロッド:ティムコ トラウターTW53ML
リール:ダイワ セルテート1500
ライン:バリバス スーパートラウトアドバンスVEP 3lb
ルアー:スミス D−コンタクト、工房青嶋 流(RYU)

問い合わせ
相模川漁業協同組合連合会 046-256-4141

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小さな堰堤はポイントの典型


緑のトンネルは美しいけど
釣りにくい


谷太郎ヤマメは太った魚が多い