MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
http://www.mizukan.or.jp




復習と予習
 3月1日、本格的な解禁日。今年は土曜日ということもありどこも人が多いことが予想されます。それなら勝手知ったるホームグラウンドに。しかし渇水ばかりはどうしようもなく苦戦が予想されます。

2008年3月2日 犬山 清史(全国水環境交流会)



朝6:30 雪の河原


ファーストヒットは小さな淵

将来の尺上候補生


船原川は渓相も美しい

きれいな魚です

サツキマスに期待、狩野川本流
■二度目の解禁は雪の川で
 前回のレポートでもお伝えしましたが3月1日各地で渓流釣りが解禁するに前にいくつか早期解禁河川というのがあります。2月1日の岐阜や愛知の一部、そして2月16日の長野の一部河川。
 解禁日は人がいっぱいなので今回は解禁から1週間遅れで長野県犀川に行ってみました。この川は湧水が多く、初期から水温が安定している。そして本流育ちの大きなイワナや野生化したレインボー(ニジマス)やブラウントラウトが釣れるとして人気がある川です。しかし、私は行ったこの日は明け方まで大雪。水温もずいぶん下がっているようです。ほかの釣り人に聞いても魚の反応はないということで結局魚とのコンタクトはなしでした。

■2007年の復習
 3月1日が来てどこに行こうかと考える。渓流を歩くこともなくなまった足腰を考えるといきなり険しい山岳渓流は厳しいし、雪もあるだろうし。で、決まったのはいつもの伊豆半島。温暖で水温は問題ないのでまさかのボウズはないでしょう。
 さて、朝が来てうす明るくなった川を見ると水がない。ないって全くないというわけではないのですが雨が降っていないので水量はなく、水も澄んでいます。これはルアー釣りには大変厳しいコンディション。ここまで来たからにはやらないわけにはいきません。早速ルアーを結んで川に入ります。
 予想通り魚の反応はナシ。それでも少しずつ釣り勘が戻ってきてルアーが思った通りのポイントに入るようになってきました。「去年はここで尺上が釣れたんだよなあ」「ここは滑りやすいんだっけ」と思い出しながらの釣り下り。ひと区間やって反応もないので本流はあきらめ、支流に入りました。
 この支流はサイズは小さいものの魚は多く、朝8時の時点でもまだ人は入っていないようです。しめしめ、これはチャンス。まず出てきた小さな淵。エグレにミノー(魚の形したルアー)を入れ、小さくアクションをつけて・・・ヒット!サイズは20cmに満たない魚ですが正真正銘のアマゴでした。ネットですくうものの知人にプレゼントされた名網MASANORIのネットの目が大きすぎて魚が逃げてしまいます。なんとかお願いして静かになってもらい写真を撮影。元気に水に帰ってもらいました。
 その後もポツポツと反応があり、小さなアマゴとの出会いを楽しみました。

■2008年の予習
 西伊豆から峠を越えて中伊豆に移動です。狩野川水系は昨年前半までルアー釣りが禁止になっていたのですが、今年は本流を含め本格的に解禁になりました。車で通るすぐ脇を流れていて「やってみたいなあ」と思っていたのですがこの春やっと念願かないました。
 まずは支流の船原川に入ることにしました。雑誌等にも掲載されているので下流部は人気があり、川を覗き込むと釣り人が数人。仕方なく中流部に移動。初めての川はドキドキするものです。本当に魚はいるのか、解禁日だから人が入っていて魚がおびえているのではないか。
 しかし、そんな心配をよそに最初の魚は数分で出会うことが出来ました。やはりサイズは小さいですがコンディションはよさそう。うれしくて何枚も写真を撮っていたら下から2人組がやってきました。ルアーと餌釣りのようですがルアーのお兄さんは手にはがれたウェーダーのソール(フェルトの靴底)を持っています。そうなんです、解禁日って保管してあったソールがはがれたりウェーダーに穴が空いていたりとトラブルも多いのです。私は1匹で十分、はがれたソールを見てちょっと可哀想だなあと「どうぞ先に行ってください」と譲り、川を出ることにしました。
 狩野川でルアーが解禁になることの楽しみのもうひとつは本流でのサツキマスです。関東以西で本格的にルアーでサツキマス狙いというと大井川や天竜川までいかなければならなかったのですがこれで楽しみが増えました。まだシーズンは早いのですがやはり解禁日は多くの人が竿を振っていました。私も数カ所を回り駐車スペースや川へのアクセス、ポイントの状況をチェック。4月から本流禁漁となるまでの短い期間がメインとなりそうですが、期待が出来そうなポイントがいくつかありました。

■釣り人と多自然川づくり
 さて解禁日に釣りを楽しんだ西伊豆の渓流、昨年9月の台風の被害をうけ、あちこちで工事中です。「災害復旧による工事で川がダメになっていく。」どこかで聞いた話です。そう、先日行われた第2回日本の"いい川”シンポジウムでの一場面を思い出しました。ここでは以前からあちこちで工事が行われていて、自然渓流が「現場の石を使用し自然に配慮した護岸の川」に変わっていくのを目にしています。災害が増えている原因として「山が荒廃している」こともあるとの地元の話もあり、川の話だけでは解決しない問題なのでしょう。
 一人の釣り人としてもここであと何年釣りが出来るか心配でもあるし、それ以上にこの川での入漁料などで成り立っている漁協も魚がいなくなれば成り立っていかないでしょう。釣り人は他の川に行けばいいけど魚や地元の人はそうもいきませんからね。10年間の川の日ワークショップで出会った市民団体や自治体の方々との出会いの中で「釣り人」も川づくりにもっと興味を持たないといけないと感じているこの頃です。
 さて、そんな釣り人の一人である知人が「釣り人による全国ミゾゴイ生息調査」(PDFファイルです)を企画しています。釣り人は川の日WSにエントリーされる方に負けず劣らずの川マニアなはず。川のちょっとした変化にも気づいているからこうした調査にも積極的に参加できるでしょう。興味のある方はコンタクトをとってみてください。
 私も単に釣りをするだけでなく、もっと川を取り巻く環境に広く目を向けてこの1年を楽しみたいと思っています。

<フィッシングデータ>
ロッド: ufmウエダ サーフェイストゥイッチャーボロン STS-56Si
リール:ダイワ セルテート1500 IOSファクトリーチューン
ライン:ヤマトヨデグス ファメルトラウト サイトエディション 3lb
ルアー:タックルハウス バフェット43S、スカジッドデザインズ クイックミノー他

問い合わせ
仁科川非出資漁業協同組合 TEL 
狩野川漁業協同組合 TEL 

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