MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
http://www.mizukan.or.jp


Back to 1998!
1998年。あなたはどこで何をしていましたか?フランスワールドカップで日本が惨敗したあの年、第1回「川の日」ワークショップが開催されたあの年。
私はジャマイカ戦をパブでビールを飲みながら見ていました。日本が負けてうなだれているわたしに英国の老人は「あのピンクの髪はいい選手だね」と言った。そう、若き日の中田英寿でした・・・。
ということで、当時私が日本の皆さんにメールで送信していた内容を写真を付けてHPにしました。今読むとかなりはずかしいのですが楽しんで頂ければと思います。

2004.02.09 犬山清史(全国水環境交流会)




寮の敷地内を流れる運河。
<全国水環境交流会通信 from U.K. 1号>
 東京フォーラムに参加して下さった方々、ありがとうございました。
 私事ではありますが、イギリスの方へ来ています。詳しいことはまだ着いたばかりなのでよくわかりませんが、なにかしらレポート出来ればいいなと思っています。
なお、このメールは私が滞在している寮にはモジュラーがないため、なんと携帯電話を借りることにしました。そのため不定期なると思いますがご了承下さい。このメールの内容も作成したのはかなり前なのですが、なかなか送ることが出来ませんでした。申し訳有りません。当初はデジカメの画像も一緒にと考えていたのですが転送速度の遅さから検討中です。
※当時はJohannaのオフィスでモジュラーを借りて送信していました。プロバイダーはSo-netのローミングサービスを利用しました。
 さて、私の滞在しているLeedsはロンドンの北東、電車で2時間半ほど、ヨークシャー地方(社会科の授業で聞いたことがあるのでは)の中心であります。(こちらに来てまだ1週間も経っていませんが、だんだん日本語の表現がおかしくなってきました)人口は70万人、イギリスでは7番目に大きな都市だそうです。かつては世界最大の工場があったほど羊毛産業で栄え、LiverpoolやManchesterが衰退する中でなんとか持ちこたえています。町中には2つの大きな大学があり、若者が多いのも活気にあふれている理由の一つなのでしょう。
 私の寮があるKirkstallという地区は中心(City Centre)からバスで15分ほど、寮の脇にはRiver AireとLeeds & Liverpool Canalが流れています。(なんと寮の真ん中をLeeds & Liverpool Canalが流れている!)下流2,3KmのところにはKirkstall Nature Reserveがあり、その管理事務所は寮のすぐ脇という研究に最適の地であります。大型ショッピングセンターの進出問題などで揺れたそうで、少し調査してみようかと思います。まだゆっくり見ていないのですが、川幅は15-25mあり、水に入って親しむといった感じではなさそうです。また、Leedsは地形の変化が激しいので小さな美しい川(Beck)も多いそうです。まだ見ていませんがこちらの方にも興味があります。
 こちらに来てまだ3日目ですのでよくわからないというのが本音なのですが、少なくとも2ヶ月は居るのでいろいろと勉強して帰りたいと思います。
 一応、英語を勉強しに来たのですが、一体どうなってしまうやら。我ながら(皆さんもそうだと思いますが)川好きの性を感じます。

<全国水環境交流会通信 from U.K 2号>
 みなさん、こんにちは。
 Leedsに来て1週間が経ちますが、まだこれといって動いていないので私の感想なんぞをお送りしたいと思います。携帯が来るのは10日位かかるそうなので(モデムカード込みで)、このメールはいつそちらに送れるのかわかりません。※結局その後2ヶ月近く待つことになりました。
Q.イギリス人は環境問題に興味がある?
 「そんなことはない。」わたしがこの質問をしたイギリス人はみんなそう答えます。寮の隣にあるBTCV(British Trust for Conservation Volunteers)の職員は「隣に大学の寮があるのにだれもイベントに参加させてくれなんて言って来ないよ」と少しあきれ気味。確かに中高年層は興味があるかも知れないが、若い人たちはやはり日本と同じなのか。まあ、日本にも若くてがんばっている人もたくさんいますが。(最近、若い人という言葉を使ってしまう自分が怖い)ただ、市民団体(正式にはGroundwork TrustもBTCVも市民団体とは言い難いところがありますが)のイベントは活発で、なぜかウィークデーにもあります。どんな人が参加しているかはまだわかりませんが、その内容はとても変化に富んでいます。こうした活動は河川というものにとらわれず、リバークルーズ、バードウォッチング、湿地や保護地区の植生回復など様々です。まだ参加していませんがどれも楽しそうなものばかりです。「よこはまかわを考える会」の定例勉強会のようなものはないようです。内容は日本と似ているようです。
 ネットワークづくりという視点から見れば、イギリスの市民団体同士、市民同士の交流・ネットワークはあまりないということです。Mersey川ではあるのかもしれませんが、あまりみんなで集まって情報の交換をするということはないというのです。これもまた調査の途中ですが、ネットワークが必要になったとき、つまり、活動上何か問題があって動かなければならないとき、市民をバックアップする体制が出来ているということが理由の一つなのでしょう。大きな河川改修などでは無理ですが、地域の環境改善にBTCVは積極的に支援してくれます。(ここからは自己RESです。ニフティじゃないって!?あとになってわかったことです。)
 実はLeedsにはEye on The Aireという40のボランティアグループが集まった組織があります。
 まだ事務所の行ったわけではないのですが、資料によると公共、民間の組織が提携してやっているそうです。ちゃんと事務社所あり、パートタイムの職員数名で動いているそうです。ことのはじまりは、1988年の「ヨーロッパ環境年」に、当時、工場からの排水によって汚れていたAire川を浄化することから始まりました。最近ではこうした工場の監視を続けるのと共に、市内を流れる小川の環境向上を目指しているそうです。
 これはまさにTRネットの活動?その組織や活動内容、資金源などわからないことも多いので、後々調べていきたいと思います。先にあまり市民団体同士のネットワークがないということを書きましたが、これはそれほど間違っていないのかも知れません。Eye on The Aireも流域という視点でのネットワークで、イギリス国中というわけではなさそうです。まだまだ調査を始めたばかりで推測ばかりなのですが、全国的なネットワークとしてグラウンドワークやBTCVがあり、市民はその組織を利用して活動をしている。また、こうした組織同士もネットワーク化されていているといえばいいのでしょうか。
(もとに戻ります)
 イギリス人から見ると全国水環境交流会のメンバーが大会毎に全国から集まってくるというのは不思議に思えるそうです。まあ、情報交換が目的ではなく、その後の1杯が楽しみなんだよ、といっておきました。
 気がつけば身の回りには市民運動の組織ばかりです。
British Trust of Conservation Volunteers
Groundwork Trust
Civic Trust
Eye on The Aire
などなど。

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