MIZUKAN
National Association for Local Water Environment Groups
http://www.mizukan.or.jp


 狭いニッポンそんなに急いでなんとやと言うけれど、私にはまだまだ行ったことのないところがたくさんあります。福井県、近いようで遠いこの県に初めて足を踏み入れました。

2004年9月4日 イヌヤマキヨシ


これぐらいのサイズなら釣っておもしろいんです。

ちょうど釣りをしたあたり。
■ハヤがいる川は「きれいな川」か?
 
今回の旅の目的は日野川流域で開催される「川に学ぶ体験活動 in 日野川流域」に参加すること。でもこういったイベントの時はスケジュールが厳しく、ゆっくり川を見ることも出来ないので前日入りして、日野川を探索することにしました。人によってその川の様子をつかむ方法っていうのがあると思うのですが私の場合は「釣り」。日野川がどんな川かということについてあまり情報を持っていなかったのでとりあえずリュックに餌づり用とテンカラ(和式フライフィッシング)竿をつっこんで出かけることにしました。市内の釣具屋さんでは「あまり上流に行くと鮎をやっている人がいるし、すぐそこならハヤなんかたくさんつれるよ」とのこと。餌を買って早速釣り出すと偏光グラス越しに餌をついばむ魚が見えます。釣り上がってくるのはハヤばかり。小さな魚が多いのか餌をとられてしまうことも多かったのですが、それなりのサイズもつれて、十分楽しむことが出来ました。
 このハヤっていう魚、なかなか都市河川にはいません。多摩川なんかにはいるし、釣れるけど。都市のど真ん中でこれを釣って楽しむといのは結構難しいのです。そ〜んな、と武生の方はおっしゃるかもしれませんが、この魚が釣れるというのは私にとってはまあまあきれいな川に来たと実感する指標なのです。
 日野川は大腸菌が多い(下水が整備されればよくなるでしょう)ということでしたが、最近はサクラマスがのぼるということで今回も別の場所でその姿を見ることが出来ました。外来植物の侵入や魚道の整備など問題を多く抱えているということですが、いまのままでも十分うらやましいすてきな川でした。

■お宝が眠っていた
 
今回のイベントの中身は主催者の方でレポート等が出ると思うので、わたしからは印象に残ったことをひとつ。日野川の支流の赤谷川(通称アカタン)に作られた砂防堰堤。つい数年前までは草に隠れて地元の人ですらその全貌を知らなかったというこの9つの堰堤を田倉川と暮らしの会の皆さんが草刈りをし、道を整備し、調査をしたということ。毎年草刈りをやっているということで今回じっくり見せていただきましたが、100年前に人力で造られたという石積は見事という他になく、当時の苦労が偲ばれました。しかも壊れることなく、上流側はしっかりと土砂が止まっているんです。水は地盤の固い山にぶつけて勢いを逃がすなど、計算尽くされた土木技術はすばらしいものでした。これは必見です。
 

■おろし蕎麦へのこだわり
 
武生(周辺)の名物、それがおろし蕎麦です。大根おろしの汁につけて食べるおそばのスタイルは山形でも味わったことがありますが、どうやら武生ではこれを名物として売り出しているようです。私は3日間で4食おそばを食しましたが、これがおろしそばというスタイルはなく、あるお店はぶっかけそばスタイルで大根おろしがそばの上にのっていたり、またあるお店では激辛!のおろし汁につけてたべるざるそばタイプだったり。懇親会でもおろしそばがあったのですが、おそばの上に乗ったおろしにそばつゆをかけようとしたら「だめだめ!大根おろしの上につゆかけちゃ!!まわりからかけるんだよ。」って言われちゃいました。恐るべしこだわり。
 それでも福井の人々はしゃべり方ものんびりしていて、楽しい旅となりました。

レポート&コラム トップページへ

赤谷川の石積堰堤のひとつ。人間と比べてもその規模がわかります。

このお店はざるそばのように付け汁につけて味わうタイプ。はじめからそば湯が出てくるというのもめずらしい?